間違ったコンタクトレンズの装用でおこる「角膜上皮びらん」に注意

角膜上皮びらんは、角膜の表面に部分的に剥がれている状態を言います。角膜は5層からできていて、角膜上皮は一番外側の層です。めくれ上がって角膜の内側がむき出しの状態になり、ヒリヒリとした異物感や痛みを感じるようになり、充血します。その部分を保護するために涙が普段よりも多めに出るようになります。

剥がれた部分が治るまで抗生剤や軟膏を使って、汚れが入らないように眼帯をして生活するになります。瞬きをするだけでも痛みを感じるので、基本的に目を閉じた状態です。角膜上皮の深い部分まで剥がれてしまった場合はしっかりと融着しない恐れがあり、何度も繰り返す再発性になることもあります。

角膜びらんになる原因としては、外的なもので傷がついたことやドライアイでまぶたにひっついてしまったことなどがあります。また、コンタクトレンズの不適切な装用によって感染症になることや装用したまま眠ることで傷つけてしまうことも原因になります。長期間の連続装用は雑菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。装用の期間を守って、消毒などを正しく行うことで清潔に保つように心がけます。そして、傷をつけないために装用したまま眠ることがないようにすることが重要です。